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2011年以前
2016/05/05 | 会員の刊行物申請書式はこちらからダウンロードできます。![]() |
2016/12/23 | 『華僑華人研究』第13号を刊行しました。![]() |
2016/11/29 | 会則が改定されました。 |
2016/11/29 | 2016年度研究大会報告を掲載しました。 |
2016/11/29 | 2016年度研究奨励賞が発表されました。 |
2016/10/12 | 広島特別企画報告を掲載しました。 |
2016/09/25 | 2016年度大会第2回サーキュラー |
2016/07/19 | 2016年度大会第1回サーキュラー |
2016/05/04 |
2016年度研究奨励賞(論文部門)候補作推薦のお願い 締切延長(~7/10) |
2016/04/20 | 日本華僑華人学会の役員組織ページを更新しました。 |
2016/02/18 | 『華僑華人研究』投稿規程を更新しました。 |
2016/02/02 | 日本華僑華人学会の役員組織ページを更新しました。 |
2016/01/05 | 2015年度研究大会報告を掲載しました。 |
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■『華僑華人研究』第13号(2016年)■ <論文> <彙報>
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2016年11月5日と6日に、2016年度の第14回年次研究大会が東京大学駒場キャンパスにて下記のプログラムのとおり開催されました。大会当日は天気にも恵まれ、参加者は50名(一般会員38名、非会員4名、学生・優待会員8名)にのぼり、全学会員の4人に1人近くが駒場の地で年次大会に参加したことになります。北は北海道、南は次回の年次大会の開催地である長崎からかけつけてくれました。また、海外会員の参加もあり、2日間にわたって熱のこもった議論が繰り広げられました。 1日目は開催校企画シンポジウム「「華僑・華人学」における対象の規定性を超えて」が開催されました。今年に入って、『「華人」という描線―行為実践の場からの人類学的アプローチ』、『僑郷―華僑のふるさとをめぐる表象と実像』という2冊の論集が刊行され、「華僑・華人学」が不可避的に孕む循環論的な議論構成に一石を投じました。シンポジウムでは編集・執筆に関わった学会員が話題提供者となり、コメンテータとフロアを含めて活発な議論が交わされました。 その熱気は懇親会にそのまま持ち込まれました。参加者は35名(一般会員28名、非会員1名、学生・優待会員6名)にのぼりました。 2日目は5つの個人発表が行われました。今大会では、報告の申し込み時に提出する概要の字数制限を引き下げることで、より多くの方が発表できるよう促すとともに、学生会員が報告する際には質疑応答の時間を長めに設定することで十分な討論が行われるようするなど、いくつかの工夫を行いました。5つの個人発表のうち3つは大学院生によるものでしたが、異なる所属先のさまざまなディシプリンの学会員からコメントをもらうことができ、報告者は学会活動の醍醐味を味わうことができたことと思います。白熱した質疑応答は、改めて学会の持つ役割を感じさせるものでした。 プログラム
【第二日目】11 月6日(日)
(文責: 谷垣真理子 大会実行委員長) 大会の写真
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受賞者と対象作品: 〔授賞理由〕 本論文は、1920年代までの植民地ビルマの首都ラングーンにおける華人統制策の変遷とその地域性を析出しようとした秀作である。19世紀後半から20世紀前半における植民地期東南アジアの諸国家では、近代国家としての機構を整え始める過程で、華人の広域ネットワークの経済的利用と、自律性の高い華人社会の国家法秩序への組み込みが共通の課題となっていたが、各地域で現地の実情に応じた独特の華人統制の仕組みが生み出されていた。本論文は、植民地期の東南アジア地域に比べて、断片的にしか研究されてこなかった植民地ビルマの状況について、従来未使用の植民地行政文書を用いて、華人統制制度形成過程にみられる植民地ビルマの地域性を実証的に明らかにしており、本研究はその空白を埋める非常に意義の大きな研究である。 植民地期東南アジア地域の華人を対象とする研究においては、各地域の華人についてその実態を把握するためのひとつのアプローチとして、華人を対象とした制度や体制の構築に着目する研究がある。こうした問題関心に引き付けて本論文も、その目的や意図を紹介している。結論として、ラングーンにおける華人の動向が治安上などの脅威であると認識したビルマ州政庁は海峡植民地の制度を参照して華人の統制を始めたものの、華人人口の規模の小ささゆえに、華人のみを対象とする統治の制度や体制を構築しなかったことを明らかにした。 華僑華人研究は、ある地域や時代における華僑華人の実態について解明することを目指すとともに、華僑華人に着目するからこそ見えてくるある地域やある時代の全体像を描き出すことも目指している。その意味では本論文は大きな魅力を放っている。華人の統制をきっかけに導入された追放という制度に着目したことにより、インド人など非華人系も含めた外来者の排除につながっていく道筋を示している。それが間接的に、1920年代以降のビルマ化を促す政治・社会制度となった。そして、それは現在に至るまでミャンマー社会を規定している「土着」と「外来」、「ビルマ人」と「非ビルマ人」の範疇区分へとつながっていくものである。本論文は、華人を対象とした制度や体制の構築に関心を向けるだけでなく、華人に着目することによって見えてくる華人・非華人双方を含む地域の全体像を描き出すことに成功している。 以上のことから、長田紀之氏に日本華僑華人学会研究奨励賞(論文部門)を授与することを、日本華僑華人学会研究奨励賞選考委員会委員の全員一致で推薦する次第である。
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2016年9月30日(金)・10月1日(土)に、広島にて日本華僑華人学会2016年度第1回特別企画「華僑華人から見た原爆と平和」が開催された。以下が参加者の多かった9月30日の研究会報告である。 日時: 2016年9月30日(金)14時~15時30分 場所 : 広島国際会議場(広島平和記念資料館(原爆資料館)に隣接)
川口ひとみ会員は「戦時下の日中領事裁判と長崎」というテーマで、外交史料館に保存されている「在支帝国領事裁判関係雑件(在満州国ヲ含ム)」中に記載されている「領事裁判ニ関スル座談会記録」を取りあげ、この座談会を発端として中国への領事裁判事務視察がおこなわれ、その報告書を基に1942年に再度長崎地方裁判所にて質疑応答会が開催された経緯に対して分析を行った。それらの記録には、まさに戦時下における領事裁判のありかたについての具体的かつ率直な意見が載っており、戦争が領事裁判にどのような影響を与えたのか、その具体的動向についても明らかにしてくれている。 またこの企画のために新たに今年4月に本学会に加入してくれた楊小平会員は「華人被爆の「かこ」と「いま」-原爆体験の国際化へのまなざし-というテーマで、(1)華人被爆の実態を整理しながら、被爆者の個性を通してヒロシマを相対化させ、被爆体験の国際化へアプローチし、(2)中国または中国人から見るヒロシマを分析し、(3)報告者が広島平和記念資料館(原爆資料館)に所属する唯一の外国人ボランティアガイドとして、〈外〉と〈内〉から、人々の原爆・被爆への思いを観察するという、3点から報告を行った。 両発表は兎角日本の華僑華人研究が横浜や神戸を中心にしがちな中、あまり研究例がない長崎・広島での華僑華人の実態に迫るもので、参加者からは戦争の華僑華人被害者を多面的に捉えた研究だと評価の声が上がった。 コメンテーター福井康人氏は川口氏の報告に対し当時の訴訟のベースとなる実定法、即ち当時の日中双方の刑法・刑事訴訟法、民法・民事訴訟法及び関連する特別法についてリサーチを行うとより実証的な研究が可能になるのではと示唆、また楊氏の報告には、広島・長崎4市県での認定を基本とする被爆者支援法を海外で適用するための事務手続について補足した。 両発表は戦時下の華僑研究として刮目すべき視点を備えており、来年長崎で開催されるISSCOに向け、今回の企画が日本における華僑華人研究の成果を被爆地から発信出来る布石になればと考えている。 発表風景
集合写真
発表、討議終了後、楊会員の案内で原爆資料館も見学、楊会員が中国人ボランティアということが、日中両国からネットユーザーの物議を醸し、また展示に関してもアジア各国を意識して内容が変わり、原爆の捉え方にも時代の流れがあるなど興味深い解説を聞くことが出来た。 参加者:10名(会員7名、非会員3名) (文責:飯島典子企画委員) |
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■2016年度大会第2回サーキュラー■
開催日: 2016年11月5日(土)・6日(日)
会場: 東京大学駒場キャンパス11号館
(〒153-8902
東京都目黒区駒場3-8-1)
交通アクセス、キャンパスマップは下記をご参照ください。
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/visitors/maps-directions/index.html
最寄駅: 京王井の頭線 駒場東大前駅すぐ(渋谷から2つ目、急行は停車しません)
(2)
プログラム
11月5日(土)
11月6日(日)
※ 個人発表の持ち時間は、学生会員は35分(発表20分、質疑応答15分)、それ以外は30分(発表20 分、質疑応答10 分)です。
※ 両日とも、会場と同じ建物内で書籍販売を行います。
※ 懇親会は、キャンパス内のレストラン(ルヴェソンヴェール駒場)で行います。
(3)
参加費
研究大会参加費: 一般会員・非会員 2,000 円、学生・優待会員 1,000 円
懇親会費: 一般会員・非会員 4,000 円、学生・優待会員 2,500 円
※ 研究大会・懇親会の参加登録は、10月14日(金)までに所定の用紙に記入の上、添付にて下記までお送りください。
※
参加費・懇親会費は当日会場でお支払いください。
※ 非会員については当日の参加も受け付けますが、可能な限り事前に大会実行委員会までご連絡ください。
*申込先・問合せ先
日本華僑華人学会2016年度大会実行副委員長
津田浩司
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1、東京大学駒場キャンパス文化人類学研究室 津田浩司 行
メールアドレス: jssco2016taikai@gmail.com
※メールにて参加登録する場合は、件名に「2016年度大会参加申込(お名前)」と記してください。
※メールにてご連絡いただいた方には、折り返し確認メールをお送りいたします。万一返信がない場合は、未着の可能性がありますので、再度ご送付をお願い申し上げます。
(4)
その他
・東京には多くの宿泊施設がありますが、ここ数年全般的に混雑しているようですので、早めに手配されることをお勧めいたします。
・キャンパス周辺の飲食店の多くは、日曜日は営業していません。井の頭線にご乗車になる前にお弁当を購入されるか、もしくは駒場東大前駅西口のコンビニエンス・ストアを利用されることをお勧めいたします。
(文責: 津田浩司 大会実行副委員長)
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開催概要 (1) 会場 開催日: 2016 年11 月5 日(土)・6 日(日) (〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1) 交通アクセスは下記をご参照ください。
11
月5 日(土) 10:00-12:00
理事会(会場については後日改めてご案内いたします) 12:30 受付開始 13:00-14:00 研究発表(発表20 分、質疑応答10 分) 14:15-17:15 開催校企画シンポジウム「「華僑・華人学」における対象の規定性を超えて」 ※概要および登壇者等の詳細については別紙参照。 17:30-18:15
総会 18:30-20:00
懇親会(キャンパス内を予定しています。) 11 月6日(日) 9:00-12:00 研究発表(発表20 分、質疑応答10 分) 13:00-16:00
分科会 ※学生会員の研究発表(個人発表)については、発表時間はそのままに、質疑応答時間を一般会員よりも多めに確保する予定です。 ※発表の応募状況に応じて、上記プログラムの時間枠は多少変更することもあります。現時点ではあくまでも目安としてご理解ください。プログラムの確定版につきましては、第2回サーキュラー(大会1カ月前に発行)にてご案内いたします。
研究大会参加費: 一般会員・非会員 2,000 円、学生・優待会員1,000 円 懇親会費(予定): 一般会員・非会員4,000 円、学生・優待会員2,500 円 *研究大会・懇親会の出欠は、第2 回サーキュラー(10 月発行予定)に添付の申込書をご確認のうえ、10 月14 日(金)までにお知らせくださいましたら幸いです。 *参加費・懇親会費は当日会場でお支払いください。
大会実行委員会では、本年度大会において研究発表(個人発表)もしくは分科会発表を行う会員を募集いたします。以下の応募要領をご確認のうえ、発表を希望される会員は、添付の研究発表申込書(分科会用・個人用)を下記の申込先にご提出ください(できる限り電子メールでお願いいたします)。なお、実行委員会といたしましては、できる限り複数の分科会を開催できればと考えておりますが、時間制約のため枠に限りがございます。ご希望に添えない場合は何卒ご容赦ください。
*発表形式 自由研究発表は30 分(発表20分、質疑応答10分)を目安とします。ただし、学生会員の研究発表については、発表時間はそのままに、質疑応答時間を一般会員よりも多めに確保する予定です。 分科会発表は、全体が3 時間以内に収まるようお願いいたします。コメンテーターを含めて6 名程度で構成してください。分科会内での時間配分は自由です。
日本華僑華人学会2016年度大会実行副委員長 津田浩司 〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1 東京大学駒場キャンパス文化人類学研究室 津田浩司
行 メールアドレス: jssco2016taikai メールにて応募あるいは問い合わせのある場合は、件名に「2016 年度大会発表申込」と記してください。メールにて応募された方には、折り返し確認メールをお送りいたします。万が一返信がない場合は、未着の可能性がありますので、再度ご送付をお願い申し上げます。
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月中旬: 発表採用者への通知(発表要旨の執筆要領も同封) 9
月12日(月)「必着」: 発表要旨の提出(大会要旨集に掲載)
・託児所をご希望の方は、学会会場と同一キャンパス内の施設を利用可能です。ご利用を検討される方は、9月5日(月)までに下記までお問い合わせください。 託児施設に関する問い合わせ先: 谷垣真理子 hoiku.komaba[a]gmail.com( ・東京には多くの宿泊施設がありますが、ここ数年全般的に混雑しているようですので、お早めに手配されることをおすすめいたします。
谷垣真理子(委員長)、津田浩司(副委員長)、長田紀之、田中孝枝、松村智雄 (文責: 津田浩司 大会実行副委員長) |
日本華僑華人学会は、日本における若手研究者による華僑華人研究のよりいっそうの促進を図るために、以下のように、日本華僑華人学会研究奨励賞を設けています。 1.若手の本会会員の研究成果の中から、毎年優秀な著作(単著に限る)を原則として1点選び、日本華僑華人学会研究奨励賞を授与する。 2.偶数年度は選考年度の前2年度に刊行された論文(雑誌論文、共著作の中の単著論文、刊行時に満40歳未満の会員の著作)を、奇数年度は同様に前2年度に刊行された単行本(刊行時に満45歳未満の会員の単著)を対象とする。2016年度においては、2014年度と2015年度(2014年4月1日より2016年3月31日)に刊行された論文が選考対象となる。 3.日本華僑華人学会研究奨励賞に選考された著作の著者を年次大会で表彰し、表彰状と副賞(5万円)を授与し、作品名・要旨を本会会誌及び学会ホームページに掲載する。 4.日本華僑華人学会研究奨励賞は、理事会内に設ける日本華僑華人学会研究奨励賞選考委員会が、自薦及び他薦に基づいて候補作品を選び、理事会において決定する。ただし、本学会の会誌である『華僑華人研究』に掲載された論文については、刊行時に40歳未満のものは、自動的に審査に付される。 5.一度受賞した会員は、再度同じ部門(論文で受賞した場合は論文部門、単行本で受賞した場合は単行本部門)では受賞の対象にはならない。論文で受賞した著者が単行本で、あるいは単行本で受賞した著者が論文で応募することは可とする。ただし、単行本で受賞した後応募する論文が、単行本の内容の一部である場合は対象外とする。 つきましては、下記の通り、本会会員の皆様から2016年度の研究奨励賞候補論文の推薦を受け付けます。 記 1.推薦対象の論文 2014年4月1日から2016年3月31日までに発行(奥付けによる)された本会会員の論文(雑誌論文、共著書の中の単著論文)とする。対象論文の言語は日本語、中国語、英語のいずれかとする。 なお、ここで会員とは、2015年度の年会費を納入済みの会員とする。刊行時に満40歳未満の会員による論文であることが条件である。本学会以外で既に受賞した論文、あるいは現在応募中の論文であっても、応募可能。 2.推薦の方法 他薦または自薦 3.推薦に必要な提出物の内容 ア)2016年度日本華僑華人学会研究奨励賞応募申請書 (Word) ※書式は、学会ホームページ(http://www.jssco.org/)からダウンロードできます。 イ)応募対象論文(PDF) 4.提出物の送付先 日本華僑華人学会研究奨励賞選考委員会委員長・曽士才(soshisai@hosei.ac.jp)宛て に、応募申請書と応募対象論文(PDF)を送付すること。 受領したら、折り返し受領した旨を返信します。返信がない場合はお問合せください。なお、応募対象論文をメール送信できない場合はご連絡をください。 5.提出物の提出締切 6.選考結果の通知・授賞式 選考の結果、授賞対象者に決定した者には、10月中旬までに結果を通知する。授賞式は、11月5日開催の研究大会(東京大学)にて執り行うので、ご出席いただきたい。 2016年4月25日 研究奨励賞選考委員会 (文責: 曽士才) |
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本ホームページでは、会員の皆様に役立つさまざまな情報を掲載していきたいと考えています。 例えば、会員の皆様が最近発表された著作や論文、自らのホームページの紹介、所属の変更、集会・イベントの開催など、さまざまな情報を管理者koho.jssco[a]gmail.comまでお知らせください。([a]を@に換えてください) |
2016年1月より下記へ移動しました。 〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1 東京大学 文化人類学研究室 津田浩司研究室内 日本華僑華人学会事務局 jssco.ga[a]gmail.com |