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2019年度日本華僑華人学会研究大会の報告

2019年度第17回年次研究大会は、2019年10月26日(土)に近畿大学東大阪キャンパス(G館201教室)にて開催されました。

プログラムは以下のとおりです。

首都圏を離れての開催でしたが、43名(一般会員32名・一般非会員2名・学生会員7名・学生非会員2名)の参加者がありました。

自由論題は午前中に2つ、お昼休みを挟んで午後に2つの合計4つで、バランスよく歴史分野と現代分野をとりあげたものが2つずつとなりました。

午後の後半には大阪に立地する近畿大学ならではの企画として、「大阪華僑・華人の戦後」と題して開催校企画シンポジウムを行いました。

3名の報告者はそれぞれ料理店・学校・留学生をとりあげ、参加者からも積極的な発言が得られ、大阪の華僑・華人を対象とした研究の不足を補うようなシンポジウムとなりました。

懇親会にも30名の参加があり、盛会のうちに終了いたしました。

 

10:40~11:45

自由論題

10:40~11:10

小川正樹(函館ラ・サール中学校・高等学校)「海峡を挟む華僑社会の活動の軌跡―北海道と南樺太、そして青森・秋田・岩手―」

11:15~11:55

白皓(早稲田大学大学院博士後期課程)「子であり親である「第二世代」はどのような言語ビリーフを抱いているのか―日本在住のニューカマー華人への質的調査から―」

11:55~13:25

お昼休み(理事会 G館203号室)

13:25~14:35

自由論題

13:25~13:55

伊藤泉美(横浜ユーラシア文化館)「横浜華僑と旗袍―服飾史からのアプローチ―」

14:00~14:40

共同報告 趙師哲(岡山大学大学院博士後期課程)・田中共子(岡山大学)「在日中国人の文化変容態度に関する探索的研究」

14:50~17:30

開催校企画 開催校企画シンポジウム「大阪華僑・華人の戦後」上田貴子(近畿大学)「戦後大阪神戸における山東幇の生存戦略―山東系中華料理店のビジネスモデルを中心に―」
陳來幸(兵庫県立大学)「翻弄される戦後冷戦期の華僑社会―大阪中華学校を中心に―」 飯塚君穂(近畿大学)「戦後日本の高等教育における台湾人学生の受け入れ―近畿大学を一例として―」
コメンテーター:安井三吉(神戸華僑歴史博物館) 許淑真(摂南大学)

(文責:上田貴子 大会実行委員長)