Home 大会・研究会 大会 2023年度日本華僑華人学会研究大会の報告

2023年度日本華僑華人学会研究大会の報告

今年は、学会創立20周年にあたり、創立大会から数えて第21回の研究大会となりました。2023年10月28日(土)29日(日)の両日、神戸にて中華会舘の東亜ホールおよび会議室をお借りして実施しました。中華会舘・神戸華僑歴史博物館からの後援、神戸華僑華人研究会の協賛のもとで実施し、28日午前中には神戸中華同文学校の見学をエクスカーションとして企画しました。パネル3件、シンポジウム1件、自由論題4件の発表とともに、研究企画委員会主催の若手ライティグアップセミナー2件、「私の博士論文」で構成される2日間でした。来場者は延べ84人です。このうちJSSCOの会員は56人で、それ以外に神戸華僑華人研究会の会員や、華僑研究に関心のある会員外の方の参加を得て、活気のある催しとなりました。ご参加くださった皆様、実施を支えてくださった関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。(文責:上田貴子 大会実行委員長)

 

会場:中華会舘(神戸)

10月28日(土)

 

9:30~11:30

エクスカーション(会員限定申込制) 神戸中華同文学校見学

 

13:15~15:15

実行委員会企画パネル「出入域管理から問い直す華僑・華人」

司会・趣旨説明:八尾祥平(東京大学)

報告者:村井寛志(神奈川大学)、 鶴園裕基(香川大学)、 持田洋平(神奈川大学)

コメンテーター:土佐弘之(神戸大学)、篠崎香織(北九州市立大学)

 

15:25~16:00

私の博士論文 岡野翔太(大阪大学)

「台湾系華僑」とは誰か:「華僑」として生きること、見なされること、語られないこと

 

16:00~17:00

総会

 

10月29日(日)

9:30~12:00

自由論題①個人発表(会場1)

②ライティングアップセミナー(会場2)

①個人発表

 

9:30~

楊苹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

「伝統的なマレーシア華人」表象の再構築へ:民族博物館と歴史授業における華人表象から

 

10:10~

謝格菲(神戸大学大学院人文学研究科)

華僑家庭の生活と苦悩 ――陳舜臣の小説における家族描写

 

10:50~

靳超(山口大学大学院東アジア研究科)

20世紀後葉における華僑送金に関する歴史的研究

 

11:30~

小林宏至(山口大学)

ガーナにおける華僑のマイクロビジネス――ある華僑のライフコースとオンラインネットワーク――

 

②ライティングアップセミナー(会場2)

10:10~

川村潤子(名古屋大学大学院人文学研究科)

東海地域の中華料理店店主の移住の実態――安徽省ネットワークを中心に――

 

11:05~

李念(東京大学大学院総合文化研究科)

東南アジア華人と中国大陸との結びつき様式から見る中国認識と「再華化」――インドネシアとマレーシアの事例――

 

12:00~13:00

昼休み

 

13:00~15:00

神戸企画シンポジウム「地域社会における華僑文化遺産の維持、保全、活用」

司会・趣旨説明:上田貴子(近畿大学)

報告者:小川正樹(函館ラ・サール中学校・高等学校)、伊藤泉美(横浜ユーラシア文化館)、安井三吉(神戸華僑歴史博物館)、陳東華(長崎福建会館)

コメンテーター:曽士才(法政大学)、金明柱(同志社女子大学)

 

15:10~16:00

神戸企画パネル「佐々木陵子氏写真展トークショー」

司会:鶴園裕基(香川大学)

登壇者:佐々木陵子(写真家)

コメンテーター:伊吹唯(熊本保健科学大学)


[連動企画]

佐々木陵子写真展「Roots in a new」

会場 神戸華僑歴史博物館(入館料 一般:300円・学生(中学生以上):200円)

会期 10月18日(水)~10月30日(月) 開館時間10:00~17:00


 

16:10~18:10

実行委員会企画パネル

「アジアの中の神戸と華僑華人―マッチ産業と商人ネットワークの多様性―」

司会・趣旨説明:工藤裕子(東洋文庫)

報告者:水野敦洋(香川大学)、大石高志(神戸市外国語大学)、蒋海波(孫文記念館)、工藤裕子

コメンテーター:平井健介(甲南大学)

 

18:10

閉会

 

日本華僑華人学会 2023 年度大会実行委員会

上田貴子(委員長)、陳來幸、易星星、岡野翔太、八尾祥平、工藤裕子、鶴園裕基、水野敦 洋、川村潤子